ルール
・一人称、語尾変OK
・使用の際には下にコメントを残していただき、使用先で
「(台本のタイトル)」
「まつかほの台本」(もしくは「作者まつかほ」)を明記してください。
このホームページのURLも併記してくださると嬉しいです。
・コメント欄に使用場所のリンク等を貼ってくださると僕も聞きに行けるので助かります!
・BGMはご自由につけていただいて構いませんが、BGM作者様がいる場合には許可を取ってからつけてください。
・読めない漢字はご自分でお調べください。
・詳しくは台本使用に関する注意事項をお読みください。
※タイトルは「ひょうほんぼし」と読みます。
あなたに触れたいと思う度
わたしはあなたを嫌いになる
星座にされた星は動けない
流れ星を羨むくらいなら
どうせ消えてしまうからと嫌いになって目を閉じる
あなたの声が聞こえる度に
わたしは胸を引き裂きたくなる
自由だったあの頃の自分に
標本針を刺したのは誰だっけ
ひと所に留め置かれたのは誰だっけ
あなたが優しくする度に
わたしは自分の手に視線を落とす
空で輝く一等星だと信じていた
自分が標本にされたことに気づかずに
飛び回ることはもうできない
わたしは笑う
あなたも笑う
あなたの笑顔は燃えて失くなる
わたしの笑顔は歪んで零れる
どうせいつか失せてしまうなら
どうかあなたを嫌いなままで
あなたがわたしに刺さった針を
抜く気が無いのはわかりきっている
だからあなたは優しく微笑む
わたしがこの針を抜く気が無いのもわかっているから
あなたは自由気ままにわたしの前を飛び去って行く
あなたの光の尾が優しくわたしの針に触れる度
わたしは自分の光がとても惨めなものに思えてくる
だから、わたしはあなたが嫌い
美しく飛び回ってわたしに触れるあなたが嫌い
標本の星と流れる星は
交わらないから綺麗に見えるのと言って
わたしはあなたを今日も横目で追いかける
時間は目安ですので、使用場所に合わせた尺で読んでいただいて構いません。
(ゆっくり読むと5分強前後は使います)
標本(せいざ)にされたのか、自ら標本(せいざ)になったのか。
流星は何故、星の間を飛ぶのか。
考え出すと止まらないのが宇宙の浪漫だと思います。
みなさんの解釈での朗読、コメント、お待ちしてます。